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zoom RSS 『さらば、我が愛 〜覇王別姫〜』

<<   作成日時 : 2006/05/20 00:33   >>

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・・・一応、映画館で見た(Bunkamuraではなく、別の所)のですが、久々にTVで見ますた・・・。パンフ探したけど、見つからず、無念(涙)。

て、見たのは途中からですけど(汗)。こんな長かったっけ・・・はぅ。


に、しても・・・壮絶な映画です・・・。

そして、亡きレスリー・チャンの虞姫、改めて、綺麗ですねぇ・・・。

映画公開前、「ぴあ」で、彼のインタビューを読んだのですが、京劇役者を演じる為、かなり研究したと語ってたのを思い出します。

京劇の名優・梅蘭芳の息子さんに会ったこと。

それから、演じた役が同性愛者なので、

『中国では同性愛は今でも罪ですが、あの当時はもっと厳しかったと思います。
私は、当時のゲイの人がしたであろう、ほんの小さな仕草も映画の中で、取り入れました。』
(注・記憶に頼って書いてます・・・。)


相手役(京劇の稽古場で知り合い、幼い頃から兄のように慕っていた小樓)の舞台化粧を施す場面とか、お酒を飲む時の手つき位しか、私は思い当たりませんでしたが・・・。


第二次大戦前後の話(旧日本軍や、中国内戦、戦後の文化大革命等)なので、本人たちの意思が、激動の歴史の流れの前に立ちはだかり、否応無しに激流に飲み込まれ、翻弄され、傷つき、罵り合う姿は・・・容赦ないものがあります。





日本軍の幹部の前で踊ったことを、蝶衣(レスリー・チャン)が法廷で裁かれますが、「脅されて、仕方なく踊ったことにしろ」と周りが言うのに対し・・・

「日本軍は私に、指一本触れなかった」

「彼(射殺された軍幹部・青木三郎)が生きていたら、京劇を日本に広めたことでしょう」

淡々と証言する場面がありますが・・・。



「その後」のレスリー本人と、重ね合わせて考えてしまいました・・・。

前述のインタビューでは、「監督をやってみたい」と語ってたので、若くして亡くなったのが、惜しまれます・・・。



少し残念なのが、蝶衣と、遊郭の女・菊仙(コン・リー)に愛される男、小樓が・・・あまり度量の広い人物ではなく、その場しのぎの性格に見えてしまったこと。

あの時代、あれが精一杯だったかもしれませんが・・・。


蝶衣も菊仙も、小樓が全てで、別に大それたものを欲していたのではなかったのだけど・・・。

前者は京劇が全て、後者は、女としての平凡な幸せを掴みたくて。

蝶衣はメンタリティが女(変な意味ではなく、小さい時から女形として修行してきた為、台詞を間違えたり失敗すると、芸に厳しい師匠から虐待並みの「指導」をされていたから)で、妻である菊仙には納得がいかないし、独占したい。

これがどうしても、お互いを憎んでしまう結果に・・・。

一時は和解し「ありがとう、姉さん」と、菊仙にさみしく、蝶衣が答える場面もありますが・・・。


見てて気付いたのが、小樓役のチャン・フォンイーとコン・リー、この後、同じく陳凱歌監督作品『始皇帝暗殺』で共演してる事。

『さらば〜』では哀しい結末でしたが、『始皇帝〜』では・・・。
(未見の方の為、控えますが、比べると興味深いです。尚、後者のチャン・フォンイーはカッコいいです。)


ただ、レスリーは、撮影中は役に徹して、小樓に恋焦がれる演技をしたけれど、俳優としてはいろんな思いがあったらしく「(フォンイーと)二度と共演したいと思いません」と、バッサリ・・・。


京劇の衣装も、音楽もステキですが・・・美しくも哀しい、重い物語であります・・・。
(でも、見て損はないとおもいますです・・・。よろしかったら、どうぞ。)

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