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zoom RSS ウィーン版「エリザベート」20周年記念コンサート感想・6

<<   作成日時 : 2012/11/05 22:52   >>

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遅れましたが(急にメンテが入っちゃったんだもん・汗)、ついったでは感想、備忘録代わりに呟きましたが、改めて(ついった見てる人には、何をいまさら、でしょうが、お暇な方はお付き合いくだされ・・・)。

あ、写真は、11階から見た風景です。
ドーナツ撮ったのは、劇場入ってから(実質、12階?エレベーターで行けるのは11階までなので、行く人は気を付けてね)です。

それと、公演自体は終了してますが、11階にもカフェやコンビニがあります。
カフェの方でも、公演にちなんだメニュー(飲み物)は売ってはいましたが、ドーナツまで売ってたのは劇場の売店のみ。

プロローグの死者が歌う場面の後ろには、廃墟のような画面が映し出されてました。お墓のイメージかな。
ルキーニの歌詞の中で、「成仏できない」と字幕が。
・・・まぁそもそも、黄泉の世界、だって、正確にはキリスト教圏ではないところの言い方ですし、いろいろ言ったらきりが無いですが、ね・・・。

プロローグと「私だけに」の時だけかな?上手(かみて)と下手(しもて)に、2組のライトがあって、普通、ステージの演者を照らすのが主なのですが、何故かこの2場面だけ?客席に向けてました。・・・試みとしては斬新だけど、ライトが当たってまぶしいのは、ちょっとツラかった・・・。


ええと、カテコを除けば、もしかしたら「私だけに」の後の拍手が、一番大きかったかも。しばらく拍手が鳴りやまなかった・・・。
ので、指揮者さんは拍手が鳴りやむのを見計らって、タクトを振りました。微妙にソワソワしてたのが、おかしかったり。
・・・でも、これがマヤさんエリザベートの見納めかと思うと寂しい方もいれば、18年間シシィお疲れ様、の意味もあったのでしょうね。個人的には、ピアさん派。

ヘレネお姉ちゃんがお見合いでフラれて落胆。フランス語も頑張ったのに〜と嘆く場面、ここ、日本版だと削られるのよね。東宝版は一応、お姉ちゃんの歌あるけど歌詞が違うし、ヅカ版はゼロなのが、かわいそうであります。

で、セットは無いけど、緞帳?が、カーテンタイプでなく、スクリーンのようでした。ウィーン版の、シシィが「私だけに」を歌う場面で出てくる、崖のような岬のような、雲海の中にある感じの。青を基調に描かれてる感じです。

ゾフィー役の方は、前回、新宿コマの5年前のコンサートの時とは違う方なので、前回の方(←歌詞カードに日本語訳付きの、ウィーン版のスタジオ録音・ハイライトCD。こちらでもゾフィー役だった方)とは別の、厳格さがありました。重厚感は前の方に譲るけど、厳しい皇太后、って感じ。

日本版ゾフィーの「強く〜♪厳しく♪〜」というのに慣れてると「頑なであれ!!」とか歌われて、驚いたりする。死刑囚の母に対する歌詞も、ちょっち違うのだった。その後の、クリミア戦争関連の重臣の歌詞も、より帝国の「立ち位置」が分かり易かった。覚えてないのが悔しいけど。

ラウシャー大司教が、東宝版みたく、ボブヘアじゃなかった。なんか、すっきりした長身のハンサム大司教?病院の場面にも皇后に付いてってた気がする。・・・場面忘れたけど、重臣達が皇帝の机の周りをぐるぐる回る振り付けがあって、面白かったです。

侍女たちの振り付けにも、ロボットダンス?みたいな振り付けがありました。カクカクした動き。もし「エリザベート」や、ミュージカル自体に興味がなくても、ダンスが好きな人には、あの公演は割と楽しめたのではないか?と思います。

結婚式の後、シシィの父と、皇帝の母のやり取り。
日本版よりも、二人の怒り度が大きかった気がする。パパがゾフィーを「義姉上」だか「義姉さん」とかって呼びかけてる字幕をみて、「そういえばそうだ」と気付かされたり。でも、日本版じゃ出てこないねぇ・・・。

参列客がシシィの実家を「農民貴族」呼ばわり。5年前にもこの字幕見た時、びっくりしたなぁ・・・。ものの本によると、皇帝の子供とか兄弟クラス、もしくはその直系とか末裔クラスが、貴族でも格が上らしいけど、いや、皇帝といとこで、姑の姪なんだけどね、シシィは・・・。

結婚二日目、セットがないので、ベッドがない(後の場面で、ちびルドルフの時は出てくるけど)。ヅカ版に無い、布団を姑がめくるアレがない。・・・歌詞でその辺、処理してた気がする。布団めくるアレ、個人的には無い方がいいな・・・。昔は、そういう風習があったようですが・・・。

ブログにも書いたけど、マジ、字幕で歌詞や台詞を追う限り、皇帝は厳しい。カミさんにも、息子にも。史実では、皇后は「冒しがたい雰囲気がある」って、一定の評価はしてて、息子はひたすら煙たく思ってたようですが。何か、あの家庭って、誰一人「譲り合いの精神」が無いよね・・・。

出産後も子供の名づけやら育児に関わらせてもらえないシシィ。
子供を取り返す為に、夫と交渉するけど、この時も、フランツ・ヨーゼフ、冷たい。っていうか、鈍い・・・。ホントに、オーストリアでは人気ナンバーワンの皇帝なのだろーか・・・??

ハンガリー訪問の際、革命家はウィーン版は未登場ですが、ハンガリー貴族の一人が説明ナンバー?を歌ってます。向こうの扮装で(あの民族衣装は、タカラジェンヌが着た方がカッコいい)。話を戻すと、皇后は連れ来た長女の高熱が心配で、公務も気が気じゃない、的な説明ナンバーでした。

『民衆がプチ蜂起→皇后がマントを脱いでハンガリー国旗の色をあしらったドレスで「エーヤン・ハンガリー!!」→民衆、一転して皇后のファンになる』というのは、無かった。訪問したけど、長女は病状が悪化→トートが歌いかかける、という展開。

最後通達の場面。机がセリ出てくるのが、皇帝の執務机と同じセリ(舞台中央。つか、コンサートなんで、オケが舞台を独占状態なんで、あそこしかセリを使えない)。そして扉も無い。超シンプルな中、皇后は最後通達の手紙を書く。字幕見るのに追われて、手紙を受け取る場面観てない・悔しい。

ちびルドの一幕での場面。
何か、リヒテンシュタインが歌う比率が、東宝版より多かった気がする。皇太子、少ししか歌ってないので驚きでした・・・。赤い服なのも、写真でしか知らなかったので。あ、教育係の伯爵「ゴンドルクール」でなく「ゴンドルコート」。え、そういう名前だったの??

そのちびルドルフと皇太后のやりとりで、ゾフィーが、「神から授けられた〜♪」と、王権神授的な事を歌ったのですが・・・。
9月にベルばら展に行って、図録の中野京子さんのインタビューを思い出し、「王権神授にこだわって、権力を手放さなかった」のが、アントワネット達の敗因、というのを思い出し、複雑な気分に。

つくづく、日本版て、観客に優しいなぁ、と思った・・・。いくら宝塚や東宝で何度も再演されても、観客はリピーターばかりじゃないし、多分エリザベートは、日本全体からすれば、まだまだ知名度は、マリー・アントワネットの方が上だと思う。

閑話休題。逆に、東宝版「マリー・アントワネット」が「苦戦」したのは、内容や演出が、アントワネットに「寄り添わない」「冷たい」のが、敗因だったんじゃないかと。史実の王妃は、まぁともかく・・・。難しいね・・・。

あ、ご存じ無い方へ。
エリザベートの嫁ぎ先・オーストリアのハプスブルク家は、フランス王妃・アントワネットの「実家」。
時代は違うけど。
話は戻って、母恋しい皇太子に、ひ弱な孫を鍛えようと厳しい皇太后。でも東宝版のような、杖をサーベルに見立てる振付は無し。

皇帝に手紙を渡した後、一人になる皇后の元へ「死」が。誘惑されても、強硬に突っぱねるシシィ。・・・だから、後で同じことされるんだって〜・・・と、息子の葬儀の時、思った・・・。

ミルクの場面。民衆の全員、グレーを基調とした衣装が、印象的でした。あ、ルキーニはミルク売りじゃないんだね、ウィーン版は。なので、在庫無しと言いながら実はあるよ、的な仕草も無し。


1幕最後、舞台オケより上の所に額縁が現れ、中に、肖像画の白いドレスを着た皇后が。よく見ると、台座みたいなのの上に立ってたり。そして、トートも後で一人、額縁の中に。見得を切る?皇后、顔は隠さず胸元に扇。つい東宝版の、顔を隠すアレかと思っちゃった・汗。


2幕。お土産屋のルキーニ。「キッチュ」が流れると、自然に拍手してしまふ。お土産、客席に投げてなかった?いいな、一階最前列の人は。キッチュの中で、シシィはゾフィーに勝つ事が目的だった、と歌うルキーニ。・・・さらっと歌う内容じゃないって・汗。

5年前のコンサートのパンフひっくり返したら、キッチュの歌詞は載ってても、後半の歌詞は未掲載。今回は載ってます。前述のハイライト盤とも訳詩が微妙に異なるので、比べると面白いかも。にしても、クンツェさんの書く詩は鋭く、辛辣・・・。「真実はオマケ」とかね。

エーヤンの場面で、ウィーン版はこの時、客席で白いハンカチを振るのがお約束だそう。一階席を見ると、確かに降ってる人が・・・僅かだけどいた。あと、トランペットのソロの時、吹いてる人に照明が当たってた・・・。あのソロ、吹くの難しいよね・・・。


ゾフィーが重臣達と話し合う場面。お馬さんの張りぼては、移動が大変そうでした。あと、歌に「ゲーテやシラーでなく、ハイネを読んでる」「(政治に口を出す)まるでポンパドゥール」。

さかのぼってマリア・テレジアが、オーストリアを狙うプロイセン(←女帝が即位したのに難癖点けて戦争吹っかけた)に対抗する為、フランス王の寵姫・ポンパドゥールとロシアの夫人(名前失念・汗)と一緒になって、頑張ったんじゃなかたでしたっけ・・・。

精神病院訪問。ウィーン版は途中で患者たちが引っ込むので、皇后のソロに。日本版どちらも、ヴィンデッシュ嬢の予想外の壮絶な言動に、たじろぎつつも共感する皇后の、「魂」の交感の場面でもあった訳ですが、ウィーン版は後半はあくまで、皇后の独り言のようなソロナンバーでした。

マダム・ヴォルフの衣装は、どっかヅカ版に似てた。いや、宝塚がウィーン版に近かったのかな?東宝版のように、ビスチェ+網タイツ+ムチ、というスタイルでは無かった。その後、皇后が倒れて医者が来るけど「ゼーベルガー」。ドクトル・ゼーブルガー、ではないのかい・・・。

夫の裏切りを知った皇后は、むしろこれを好都合?に考える。もちろん、深く傷ついてるんだけど・・・話し合うより、そっちかい。昔もらった首飾りをエライ勢いで外して・・・トートにぶん投げた。エライ気が強い皇后さまなのだった・・・。

皇帝と皇太后はケンカ。・・・ゾフィーのナンバー、メロディは寂しいけど、東宝版(ヅカ版には無い、ゾフィーの死)はまだ、どこか「後悔」の念があるけど、ウィーン版は、私が心を鬼にして頑張ったのにと、未練がましい。史実では嫁姑は最後は和解したそうですが、うぅむ・・・。

あ、コルフ島の場面、ここ、父親は語りみたいな感じで、一緒の舞台に居ません。
・・・声は聞こえるけど、姿は見えず、エコーがかった声でシシィと会話するような感じ。

感想から離れると、クリミア戦争、というと、どうしても頭に、ナイチンゲールが思い浮かぶ。でもって、そういう時代背景からすると、戦争から離れるけど、「エリザベート」で、皇后が精神病院訪問の場面があるけど、いろいろ考えてしまうのでした・・・。

・・・いろいろ書いたけど、やっぱり、全編ドイツ語のミュージカルを生で味わう、容赦なしの作品に触れる機会は、そうそう無いので・・・。行って良かったです。買ってからだいぶ経つけど、ウィーン版DVD、ちゃんと見よう・・・。

長文、お付き合い有難うございます〜。
あ〜、やっとブログに書けた・・・・・・・・・。

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