朝凪、夕凪

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zoom RSS 組曲虐殺・感想2

<<   作成日時 : 2012/12/24 23:47   >>

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・・・ふと、音楽劇、と銘打ってあるこの作品を、ミュージカルのジャンルで行ってしまっていいのか迷いましたが、もう気にしないで行く・・・。

あー、最近は、お花禁止、の劇場もある中、入場口前のロビーのお花は、見てて楽しかったです。
・・・終演後は、半分くらいは無くなってて(生ものだから??)、ちょっと驚きましたが。

井上さん宛のお花なら、坂本真綾さんや、浦井健二さん&山崎育三郎さんからも来てましたよ〜。

(くぅ、来年のあしながおじさんは観に行けないぜ・・・涙。)


さて、本編感想続き。
特高とのやり取りは、厳しい尋問シーンはありますが、言葉のやり取りであって、そのものズバリ、は、何となく語られるだけです。

最期、もね。

・・・でも、パンフ買った人間は、見ちゃってるので・・・。
(昔、社会の授業で、治安維持法がらみの時、聞いたことある人は多いかと。でも、写真見ると・・・うぅ・・・・・・。)

はだしのゲンだか、ゲキの河だったか、特高の拷問のすさまじさは、なんとなく触れてはいましたが・・・。

そういう意味で、パンフひっくり返すのが難しい・・・。

・・・しかし、言葉遊びというか、○→丸の内、◎→二重ば(以下略・・・)、×→財閥って引っ掛ける台詞、スゴイや・・・。

一方で、ルパンと銭形か?!みたいな、奇妙な同居生活を送るうち、何故か多喜二と意気投合?!してしまう辺り、笑ってしまう・・・。

特高の刑事たちも、実は、元々は孤児だったり貧困と隣り合わせだったり、いろいろ抱えていたのね、みたいな。

・・・多喜二を平気で追い込めることのできる他の特高や、なりすましで近づいたスパイは、もっと非道に徹することが出来たというか、それが当然と、信じて疑わなかったんだろうな・・・。
(↑台詞で語られるのみですが。)


えー、前後しますが、多喜二は頭は良かったけど、親類のパン屋さんで働かされてる時は、おじさんがこき使いまくったらしい・・・。

パン屋さん当時の、学ランにエプロン姿は、貴重だ・・・。
軍服姿やスーツ姿は何度か見てるけど、ありそうでなかった衣装。

が、今作品でもっともグレートナンバーワン衣装、といえば、

瀧子役の石原さとみさんの、メイドさんスタイルでしょう!!
こんな機会、今後いつどこであるんだ!?


まー、似合う・・・(今時の、萌え的要素たっぷりのアレではなく、正式には、カフェの女給さん、ですが)。

くっ、あの姿をポスターにしたら、彼女のファンならずとも、あまたの男性が、劇場に足を運んだだろうて・・・。
(こんな風に考える私が、オヤジなのか?!)

んで、カフェの場面、特高の変装センスが、残念だという・・・。

特高、追い詰められた?と思いきや・・・

ふじ子が突きつけた拳銃が、実は、もっと残念でしたという・・・(銃のアレが、昭和のコントというか、浅草演芸場的な感じ)。

特高の一人が、変装を途中でチャップリンにする(それまでは、大学の応援団スタイル。学帽に袴にヒゲ)んですが、多喜二もチャップリンスタイル。
しかし、「ミー&マイ」で鍛えた分、なりきり度は井上さんに軍配☆ですな。

何気に開脚がすごかったり。

けれど・・・。

その時は、特高も共産主義も無く、みんなで仲良く?なれたかと思いきや・・・。
(この場面の歌が、いいですね。「カタカタまわる、胸の映写機・・・♪カタカタカタ、カタカタカタ、・・・♪」)

去ってゆくチャップリンの背中が、「その後」を思うと・・・。

そういや、世界恐慌の折と、「モダン・タイムス」は、ほぼ時代が重なるんだっけ??



あんな厳しい言論弾圧の時代が、もう来ないで欲しいと願わずにはいられない・・・。


で、特高2人は、交番勤務にまわされていた・・・。

小説を書けばすぐ発禁もしくは伏字だらけ、でも人気作家であり、弱者を放っておけない(自身の原体験もあって)、・・・だけど、基本は性善説というか、怒る時は猛然と主張するけど、根っこは、人間が好き・楽しい事やおいしいものが好きな、等身大の若者としての「多喜二」が、いました。

最初は、協力者がいたけど、だんだん特高の包囲網が迫ってきて、追い詰められる辺りは、途中、やっぱりおかしな変装(ヅラとメガネで、シューベルト?!本人は、音楽はむしろ、ベートーベン好き・・・)も見せつつ・・・。



ピアノ一本でも、あんなに豊かに劇伴ならびに、歌として成立するのか、と、思いました。
音楽・演奏の小曾根さん、スゴイザマス・・・。あ、小曾根さんは、劇中、舞台奥で演奏。
時折、姿がちらほらしたり。

舞台奥、といえば、東宝版MA演出でもあった栗山さん、ホリゾントに人影をおく(歩かせる)のは、お約束?

ポスターは、観終ると、意味が分かりますね。
あの場面と同じ扮装だったら・・・て、でも、それだと分かりにくいかぁ・・・。

繰り返しになりますが、真正面から悲劇悲劇している訳では無く、恐ろしさや時代の影は感じさせながらも、あったかい古き良き「笑い」のある、作品でした。

特高2人も、時に恐ろしく、時に愛すべき・そしてお茶目?!
最後には、追いかける立場にありながら、多喜二のファンになっていたり。


まだ書きたりない気もするけど、ひとまず、この辺で。

ドロドロもジメジメも、前面に出てません。けど、朗らかさや爽やかさのなかに、笑いと哀しみ・そしてほの暗さが潜んでる、というところでしょうか。

オシャレでカッコいい・・・とは言い難いけど、見るべき作品だと思います。

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