朝凪、夕凪

アクセスカウンタ

zoom RSS モローとルオー 聖なるものの継承と変容(パナソニック汐留ミュージアム)

<<   作成日時 : 2013/12/02 23:22   >>

トラックバック 0 / コメント 0

画像
先月23日、行ってきました。汐留ってどこ?状態…。新橋で降りて、徒歩で・・・。
ずっと前、岡本太郎の「明日の神話」見に、汐留行った…ハズなのに(汗)。

余り頻繁に行かないしな…。新橋すら…。

新橋演舞場、ってあるけど、あれは東銀座が最寄駅・・・。
(↑これも、95年・97年に行ったきり。「西太后」の初演と再演、観に行った・・・。)

さて、絵画の方。

・・・少し前に、ぶら美のSPが再放送されてて、パリに五郎さんとおぎやはぎの二人が、フランスのモロー美術館に行く、というもので、本放送時もたしか見た覚えがありましたが・・・。

隙間なく絵が展示されてて、らせん階段もおしゃれだった・・・。

あと、ちょっと前、日曜美術館で、この展覧会が特集されてましたね。

日曜美術館のは、主にモローにスポットを当てたつくりになっていたような。
そちらも思い出しながら、書こうと思います。

モローは、人体デッサンや建築物の細部まで細かい下書きや習作などを繰り返しながら完成させるタイプで、19世紀末、パリで何度も行われた万国博に足繁く通い、当時の旅行雑誌も定期購読。

雑誌は、インド、インドシナ、日本の探検記で、写真から版画で起こした挿絵に、モローは影響を受けたり、インスパイアされたもよう。

その中の、エキゾチックな美人ダンサーが、モローの絵に繰り返し描かれた「サロメ」の元??
サロメの話は、ユダヤ王の城、イスラエルが舞台のハズが、どこかエジプトっぽかったり、それはモローの「想像の中の、城」。

また、「ヘラクレスとレルネのヒュドラ」は、動物園に何度も通って、ヘビ(→ヒュドラ)を観察したらしい・・・。

これ、展覧会で見ましたが、大きな絵で、ヘビの皮膚感?質感がスゴイ・・・。

が、60歳近くに、母や恋人に先立たれ、ほかに家族のいなかったモローは、自分の死後、作品の行く末が気がかりになり、そんな時、病気になった友人に頼まれて、かつて自分が学んだ美術学校で、教えることに・・・。

そこで、生徒としてルオーと会う訳で。

展覧会では、モローがルオーにあてた手紙もいくつか紹介されてました。
我がいとし子、と呼びかけてる・・・。

日美では、手紙でルオーを励ましつつ
「(略)自己愛と傲慢には気を付けて、この2つは、芸術家が失敗するすべての原因だから」。

ルオー在学中、彼の描いた「石うすを回すサムソン」・・・を、当時67歳だったモローが模写したデッサン。
これも、両方、展覧会に出てました。

また、モローが生徒だった時には行われなかった「色彩」の授業を、教えたり(その前は、ひたすら過去の彫刻作品を模した石膏や人体デッサンが主だった)。

で、同時期在学していて、印象派と交流を持っていたマティスと、モローはしばし対立。
・・・この話知った時、「だったらマティスも展示すれば良かったのに〜」と思いましたが、まぁ、それは仕方ないか・・・。

モロー「君は一体、何を求めているのか?」
マティス「ルーブルには無くて、あそこ(セーヌ川を進む遊覧船)にある何かです」

・・・それは、神話や聖書をモチーフに描くのではなく、「今の生活の中から」描く事。

マティスが描いた、夕食の準備をする女性の絵、ありふれた日常が描かれたそれを、モローは、「君は絵画を単純化している」と、いうものの・・・絵画の未来を信じていた?みたい。

後日、モローはマティスに、
「やっぱり私は、何もわかっていない。
君の思うとおりに続けたまえ。君が自由に表現することを禁じたくないのだ」と・・・。

マティスは色と形をかなり単純化した絵を描くようになり、後に描かれた「ヘロデ王の悲しみ」は、一説によれば、モローが何度も描いた、ヘロデ王の前で踊るサロメ。

反対しながらも、同じ画家として真正面から向き合ってくれたモローへの恩義を、マティスはずっと忘れなかったそうです。

・・・こういうのを知ると、マティスの絵を見る目が、違ってきますです。

で、展覧会にあった、馬上の人物を描いた二人の作品。

モローの方は、「パルクと死の天使」。
・・・これ、ギリシャ神話で言う所の、アトロポスだそう。
って、FSSのアトロを連想してしまうじゃないのォォォォ!!全然似ても似つかないけど・・・。

ルオーの方は、ポスターにもなってる、ジャンヌ・ダルクをモチーフに描かれたもの。

・・・個人的には、モローの絵の方が好みです(汗)。

でも、実物見ると、厚塗りの太い輪郭のルオーは、迫力ありますね・・・。

モローは、死語発見された絵の中に、抽象画のような、形すらよく分からない作品が・・・。
今でも、専門家泣かせみたい(汗)。

これも実物見たけど・・・解釈できませぬ・・・凡人には・・・。

モローは、
「私は手に触れるものも、目に見えるものも信じない。
ただ、自分が感じるものだけを信じている。私の心の奥底にある、この感情だけが永遠であり、否定しようのない真実に見えるのだ」
と、常々語っていたそうです。

72歳、無くなる数日前まで創作しつつ、病死。
5年後、友人や教え子たちの手で、モロー美術館完成。

絵の感想に戻ると、「一角獣」は、あの刺繍の「貴婦人と一角獣」から触発された?とか。
モローの絵そのものは、刺繍のと雰囲気は違うけど、好きです。

ポスターにもなってる、「ユピテルとセメレ」。
・・・晩年の同タイトルの方が、いいかな・・・。ただ、あっちのユピテルは目が見開いてて、コワイ(汗)。
こっちのセメレは、横顔がちょっち漫画チック(汗)。

ほか、「聖セバスティアヌスと天使」「《サロメ》のための習作」の、ポスカを買いました。

あと、フランスのモロー美術館の模様を、会場内で4Kで紹介されてました。
壁掛けテレビ・・・とはいえ、くっきり鮮明画像、ですぜィ!!

12・10まで、そのあとは松本美術館で見られます。
どーですか、お客さん!

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

TBのご注意

モローとルオー 聖なるものの継承と変容(パナソニック汐留ミュージアム) 朝凪、夕凪/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる